マラソン大会のスタッフアルバイト

私が今まで経験したアルバイトでとてもおいしかったと思うのは、マラソン大会のスタッフのアルバイトです。このアルバイトは、その日限りの1日限定でした。

大学生だった当時、私はイベントの派遣会社に登録していて、ライブ会場でのスタッフやキッズイベントでのお客様対応、チラシ配り、イベントでのアンケート調査など、数々のアルバイトをしてきましたが、マラソン大会でのアルバイトは楽しくて待遇も良かったのでとても印象に残っています。

その日は、まず朝9時頃現地に集合して、簡単な会場設営のお手伝いをしました。会場設営といっても、その日限りのアルバイトなので、運営者の指示で椅子を運んだりテントを組み立てたりする気楽な作業でした。
その後、おそらく適当にアルバイトの役割分担が成され、私はマラソンコースの折り返し地点で、参加者の胸から下げたカードに折り返しのシールを貼るという役割に任命されました。他には、コースの途中地点で、あと◯㎞と書かれた紙を持ちながら参加者の応援をする係や、途中で倒れたり体調が悪くなった人がいないかどうかコースを自転車で見回りする係、参加者に飲み物を配る係、ゴール地点で参加賞を配る係など、沢山の役割がありました。

私の役割は、基本的には頭を使うことなく、『あと半分頑張ってくださ?い。』と言いながら淡々と参加者にシールを貼ってあげるだけだったので、暑い中見回りをする係やコースの途中で立っていなければいけない人たちと比べても、比較的楽な作業だったと思います。この日は天気が良くて、お日様が当たるところで立ち続けなければならないスタッフは、日陰でシール貼りをしていた私に比べたら、やはりきつかったかもしれませんが、それでも各自ボーッとする時間もあり、忙しくて手が回らないとか休憩する暇もない、というような仕事内容ではなかったので、気楽なアルバイトだったと思います。

しかも、このマラソン大会は有名選手が出るような本気度の高い大会などではなく、ファミリー層やお年寄りや小さい子どもたちも参加するような、地域密着でのほほんとした大会だったので、雰囲気も良く、変な緊張感もなかったことは、スタッフの身としては本当に良かったです。

むしろ、一生懸命走る小さい子どもや、歩いてでも完走を目指すお年寄りの姿は、とても癒されるものでした。
タイムや順位を競うものではなく、全員完走を目指すことに重きを置いている大会だそうでら後半の時間は走ってくる参加者も少なくほとんど歩いている人たちばかりだったことから、折り返しのシール地点は人でごった返すこともなく、これといって忙しい時間帯もなく終わりました。

マラソン大会は、午前11時頃に始まって、おおよそ14時くらいまでで閉会するような流れでしたが、14時からは会場の撤去のお手伝いをしました。これも会場設営と同様、アルバイトということでそこまで責任重大な仕事は任されなかったので、全く苦ではありませんでした。

お昼休憩も30分きっちりととって、お弁当も支給され、実働は6時間半ほどで、解散したのは16時頃でしたが、支払われた金額は日給8000円でした。時給に換算すると1200円以上になるので、楽しくて体力的にもほとんど疲れないアルバイトなのに割がよかったです。コンビニのアルバイトも経験したことのある私ですが、コンビニの方がずっと忙しくてきつかったと思います。ちなみに交通費もしっかり支給されました。

そこまで大変な仕事をしたわけではないのに、シールを貼って参加者を応援しただけで、参加者には感謝され、自分自身も心癒され、ちゃっかりとお小遣い稼ぎもできたので、また機会があればこのアルバイトに参加したいと思いますが、できればまた日陰で黙々とシールを貼る役割に任命されたいです。